万治の石仏へ行って参りました。

台風の影響で、気温が下がり寒く
加えて結構な雨量だったので行くのに迷った。

とりあえず移動して、土砂降りだったら諦めて帰ろうと
下諏訪駅で下車。だが雨がしっかり降ってきた。

かと言って帰る電車は1時間後なので
とりあえず下諏訪駅改札を出る。
タクシーは出払っていていない。(雨で大忙しなのだろう)
GO TAXI等のタクシーアプリは機能せず。

駅併設の観光センターに入り、センターの方と話すと
「傘持ってないなら貸しますから
歩いて20分だから見て来てください」
とのこと。
「傘はあるんですけど思ったより降ってきてて
母がそんなに歩けないので止めておきます」
と言うと、地元の方に「よかったら私が送りますよ」と
春宮まで車に乗せていただき

なんと、諏訪のことなら何でも知っているとのことで
10分弱の春宮までの道中にまつわる歴史を
超凝縮早口で話して頂きました。

「ありがとうございます」では足りないと思った母が
「地獄で仏に会ったようです」という慣用句を添えていた。

諏訪に点在している神社はどこも厳かな雰囲気で
その日の諏訪大社下社春宮は雨に濡れて更に趣があった。
寒さもあってゾクっとした※。
(※ちなみに自分はスピ系ではないが、決してきらいではない。)

そこから歩いて5分
浮島社を通り、万治の石仏へ。

送ってくださった方が
「昔は田んぼの中に石仏があったんだけど
今は観光地化している」とのことで
背後に田んぼの名残を確認できた。

実際の石仏の感想は、確かにインパクト大。
母の第一声が「え?!日本ぽくない」だった。
私もイースター島のモアイ像を彷彿した。
顔が細長いからかもしれない。

『関さんぽ』で関氏が
「正面から進むと体が左に持っていかれる」と発言していて↓

私も試してみると、やや左に・・で理由を考えてみると
石仏の顔が正面から見ると少し左を向いているので
顔を見て進むと、自分が少し左に居る。
その特徴をよく捉えているのが
この万治パンです。ご確認ください。
意外と精度が高いと思う。

そして「万治」は卍に由来していると思った(自分の仮説です)。
胸に卍も掘られていたから。

お参りの仕方が独特で、最初に正面で一礼して
「よろずおさまりますように」と心の中で唱え時計回りに3周し
「よろずおさめました」と一礼する、というもの。
雨なので誰もいなくてゆっくりできた。

帰りは20分を歩いて駅まで行き(タクシーはつかまらなかった)
その頃には足も肩も雨で濡れていて
次に来る電車は上諏訪止まり。

とりあえず上諏訪駅まで出ることにした。
そこで1時間待ち、更に茅野駅からシャトルバス待ち1時間
シャトルバスで揺られて40分の間に
寒さで風邪をひきそう。
暑さから逃れて諏訪に来て寒さで風邪ひくとは・・
と途方に暮れていたら

上諏訪駅ホーム上に突如温泉が!
温泉卵を作れて、足湯ができるようになっている。
その名も諏訪と座るを懸けた「すわってのんびり足湯」

雨でびしょびしょの足先を温めようと
湯に浸けると、源泉100%に近いのか
ビリビリと効能を感じて、宿泊先の湯より上質な様だった。
管理が大変だと思うのに、大変にありがたいことです。

そして小一時間、卵を購入して温泉卵を作りつつ
足湯に浸かっていると芯から温まり
いつの間にか服は乾いていた。
更に汗ばんでくるほどに。

そして無事ポカポカなまま宿に戻り
よろずおさめました。