先日、給湯器管で水漏れが発生し、修繕に数日を要した。
その原因は老朽化によるもので、銅管エルボー部分にピンホールができていたことが判明した。
20年以上前の建物では、この手の故障が多発していて
特に冬に起きることが多いとのことだった。
このピンホールは当に針で穴を開けたかのような小さなもので、
髪の毛一本分程度の亀裂でも水は漏れ出すし、
さらに水圧がかかれば勢いよく吹き出す。
さらに困ったことに
この水漏れが原因で下階の火災報知器が誤作動を起こしてしまった。
その結果、夜中に警察と消防車が出動するという事態にまで発展。
幸い大事には至らず一安心だったが、
足場を組んでいる建物に不審者が侵入したのかと肝を冷やした。
警察と消防の方々には謝罪と感謝で心の中で頭を下げた(実際には管理者が全てを対応されていた)。
修理の間、配管工事の始終を見学させていただいた。
以前に配管工事の実習を経験したことがあったため、
その知識がよみがえり、とても興味深く感じたし
色々な思いが巡った。
修理工の方がかなりの高齢者で、しかも利き手側に包帯を巻いているという状況だった。
要所要所で力のいる作業があったため、とても気になったが
ケガというわけではなく、長年の疲労からの痛みの様に見受けられた。
やはり後継者不足なのだと思う。
今回を期に給湯器もそろそろ交換しておいた方がよいとのことになり
そちらも全交換。
今年売却した家の給湯器も、寒波の際に壊れて水が吹き出して大変だった件を思い出したが、
今回は部屋を縦断する配管だったので、何箇所か床に穴を開けて探すことになり大変だった。
私は全てが学びだったので、大変だったのは職人の方とオーナーだったのだが。
たまたま大規模修繕中だったので、それで来ていた施工管理者を通じて
すぐに修理を依頼できたのは助かった。
今後深刻な人で不足になることはまず間違いないだろう。
日頃のメンテナンスや点検、そもそもどんな住居に住んだ方がいいか
を地震の多いこの国では常に真剣に考える必要が。
東日本大震災でビルがきしむ音を聞いてからは、備蓄やローリングストックといった非常時の準備は行っている。
しかし、建物そのものについては
「自分たちが住める条件」価格や立地を最優先に選んでいることが多く
耐震性や安全性などはそこまで深く考えていなかったことに気づく。
とは言え、良い条件の物件は早い者勝ちで
とにかくより良い条件の場所を押さえるということに必死なのは
残念ながら今後もそうな気がした。
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