柱の継手/ホゾ「枘」という漢字を
初めて見た。

今は機械によるプレカットでつくるのだけど
手刻みでホゾを作る講習を受けた。

ノミを扱う場合は
誤って腿内側の動脈を切ると大量出血になるとの事で
木材に対して横座りして(外側の腿を向ける形に)
体をひねって彫っていくとの事。
聞いた時はそんな大袈裟なと思ったけれど

隣で受講していた
賢くて運動神経も良い出来杉くんの様な人が
ノミの先に手をちょっと触れただけで
出血が止まらなくなったのを目の当たりにして
(他にも出血していた人がいた)
泣きそうにビビってしまった。

怪我に注意しつつ
腰痛も筋肉痛も続く日々だが

古代から使われている技法を
学べて嬉しい。
史跡や歴史的建造物を見るのが趣味だが
今後は創る側の視点でも見ることができたいいなと。

ただ、先生がマニアック過ぎて
かなり古典的なやり方を強いられ
墨付け(採寸して木材に目印の線をひく)作業も
竹でできた竹棒を墨壺の墨に浸して
線を引いている。
書きずらいし線に濃淡ができる。

一度は竹の墨指も使ってみたかったけど
竹棒しか使っちゃダメっていうのじゃなくて
時々は文明の利器を使いたいなあ。
細く削った鉛筆か
均一の細さのシャーペンで
線を引きたいなあ。

ノコやノミも
真っ直ぐに均一な力が必要なので
それはまさに機械が得意とする所だなあと思った。
それでも自分は古代にタイムスリップしたと妄想して
砥石を研ぎ、ノミを研ぎ
少しずつ手刻みで掘っていきます。