飛騨高山に1週間いる。
宿泊先マネージャーが飲み会を企画してくださり
複数人でジビエのお店へ。

高山市は高齢化に伴い
有害鳥獣等捕獲技術者育成に力を入れていて
補助金も出しているとか。

ご家族でハンター。
そして新鮮なお肉を調理され
遠方からの常連さんも多いというこちらのお店。

人生で初めて
●うずらの卵を殻ごと(中は生のまま)
猪のベーコンに包んで焼いたもの

●熊のしゃぶしゃぶ
●キツネ

を食べた。

普段なら、卵の殻が口の中に入ったら「ん?」と怪訝な表情で殻を出そうとするところだが、
焼いて少しパリッとさせて丸ごと食べちゃうというアイデアは
自分では一生湧いてこないだろうと思う。
口に入れた瞬間、頭の中が「?!」となり
みな言葉にならず、叫び声を上げた。
私も思わず「うおおー」っと言ってしまった。食感がビックリで。

熊は食べた事があったが、しゃぶしゃぶは初だった。
脂は室温でも溶けるほど融点が低く、直ぐに溶けて消え
さっぱりしていて美味だった。

キツネは口にするのをためらった。ちょっと怖かった。
正直くさみがあり、更に目を閉じると狐の姿が浮かんできて
たぶんもう口にすることはないかもしれない。
でも有り難く戴きました。

ご家族でYoutube動画も作成されているそうで
弟さんは、命を余すところなく使い切りたいと
皮革製品を作っていることを知った。

猪・鹿・熊
美味しく戴いたものの、動画を拝見し
猪がお亡くなりになっている姿はかなり衝撃的だった。

スーパーに陳列されているお肉たちは
色んな経過を想像させないようにしている。

殺生を伴う食品に関しては改めて考えてみたいと思うが
私は肉を食べ続け、自分の血肉にするだろう。

それから、「松の葉」で作ったお酒もおいしかった。
ちょうど「松の葉サイダー」を試したいと思っていたのだ。

「松の葉エキス、飲んでみたかったんです。栄養価が高いって聞きました!特に赤松が良いみたいです。動画で見まして・・」
とつい、はしゃいで口走ってしまうと

「普段どういう動画見てたら、松の葉がオススメに上がってくるんですか?!」と聞かれ、さっそく変態なのがバレてきてしまい
恥ずかしかった。

そう、なぜオススメ動画に上がってくるかは
密かに
「野草を1週間のおかずにする企画」をやってみたいな〜
(今回は敢えて『ノグサ』と読みます)と
私のやりたいことリストの中の1つにあり
最近、食べられる野草を検索してた。

先日行った長野での影響もある。
山の幸や薬草まで豊かだったからだ。

そして長野の帰りに、放置していた関東の家の
様子を見に行くと、庭に笹が大量発生し
地下茎がかなりしぶとく
どうしようと悩み・・・
「そうだ、食っちまえ!」と思ったのです。

まあ笹は流石に食べにくいと思うので
基本的にはお茶になる予定。
(地下茎は食さず、あくまでも葉だけ)

肝心の「松葉のお酒」の味は
最初は爽やかな清涼感、そして松葉独特の苦味が少し。
そして飲込むと、鼻から森の香りが抜ける。
美味しかったので
来週行く愛媛で新鮮な赤松の葉をゲットしようと思う。
愛媛の空港の名称は「松山空港」で
空港から市内までずっと松を眺めていた記憶が蘇る。

ん?隣の香川県の高松空港だったかしら・・
飛行機を予約する際、(今回も)松違いしそうになる。
記憶もごっちゃになっているかもしれない。