住んでいる建物の大規模修繕が始まり
足場が組まれた。

その景色を見て、
学生時代の実習で足場を組み立てた経験を思い出しつつ
足場の美しさに目を奪われる。

幾何学的な構造が織りなすラインとバランスは
まるでPiet Mondrianの絵画のようだ。

しかし、困った点も。
防音シートがかけられると日光が遮られる。
日中も室内が暗くなり、
冬の寒さを一層感じるようになった。
冬の貴重な日照を奪われ
室内が冷え込んでしまう。

通常であれば、南側の日当たり良い部屋は
温室状態になりやすく
冬でも暖房要らずなほど暖かいというのに
(逆に夏はサウナのような灼熱地獄)。
もう寒くて寒くて風邪をこじらせてしまった。
1週間寝込み、その後もまだ全回復していない。

それでも、窓から見える足場の秩序正しさは凛としていて、
足場フェチの自分にとって心に潤いを与えてくれる存在だ。

修繕が終わる日まで、この一時的な景色を楽しみながら
日々を過ごしたい。

ちなみに、慢性的な人手不足に加え
大阪万博のために職人さんたちが大勢駆り出され、
工事は大幅に遅れるそうだ。
近くの高層マンションは8月から半年以上かかっていた。
高層マンションの修繕はただでさえ大変そうなのに。

また、作業中の職人さんたちの会話などを
なるべく聞くようにしていると(趣味)、
後継者を育てる環境が整っていないことも
長年続く問題だとしみじみ思う
(私自身、諦めた経験あり)。

問題山積の建設人手不足、今後どうなるのだろう。

それにしても、やっぱり足場が好きすぎて
建物の外側だけでなく
部屋の中にも足場を組みたい想いが湧いてきた。
足場を使ったインテリアを構築したいと
思い始めた今日この頃。
まだ微熱は続いている。