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私の多拠点生活を叶えてくれたのが
ADDressという全国の契約施設にどこでも住み放題という
サービス。2019年4月からスタートし、今年2年目だそう。

鎌倉、特に北鎌倉に住んでみたい願望がずっとあった。
25年も前の話になるが、同様に住みたいと言っていた級友が2年間実際に鎌倉に住むことになり、年末年始に泊まりに行ったことがある。

北鎌倉は、空き物件が少なく選り好みできなかった。
友人が住んでいたのは、古い平屋の一軒家で
北鎌倉駅から岩山を削った切り通しを抜けて
軽自動車がやっと通れるかどうかの道の先にあった。

湿気がすごくて、友人の皮革製品は全てカビてしまい。
冬でも室内は湿気が多く布団がずっしりと重かった。

大晦日は、殆どの神社やお寺の拝観料が無料で
振舞い酒なども戴いた。
除夜の鐘を突くこともできた。

元日、外がやけに賑やかだなあと思ったら
近所に獅子舞が来ていた。

外へ出ると、私も厄除けに頭をかんでもらい
お礼を言ったのを覚えている。

ようやく今になって鎌倉住人のような擬似体験ができた。
1週間単位だけど。観光の様な特別なことをする訳でもなく
スーパーで買物して自炊して、地味な日々を送るというのが
住民ぽくて刺激的だった。

そんな鎌倉生活の様子を、会員の人が動画アップしていて
やっぱり写真には限界があるので、圧倒的に良かです。
動画に出てくる方々にもお会いした事があり、倍楽しく拝見した。

鎌倉には2つの拠点があり、上記は著名人の自邸だった古民家を
クラウドファンディングで資金調達し、ADDressの施設として再生したのだそう。

古民家は大好物なので、見学するだけでなく
実際に宿泊しながらどんな風に手を加えたのか細かく見たり
居心地を味わえて感無量だった。
偶然、リフォームのディレクションをしたという建築士の男性にも
会うことができた。想像よりずっと若い男性だった。前途洋々だわ〜とアラフィフ(おいら)は羨ましく思った。


もう一つの拠点、鎌倉A邸も滞在した。
玄関に、たぶん庭に育ったと思われるローズマリーが飾られていて(というかワサっと干していて)、足を踏み入れたとたん良い香りがした。
吹き抜けになっているので、2階まで良い香りが届いていた。
夕食は鶏肉のローズマリー焼きを、たまたま運良くご相伴に預からせていただいた。

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自宅の坪庭は最近ミントで占拠されているけど、ローズマリーを植えようと噛みしめる度に思った。