早期リタイア生活を夢見ていた。
「サラリーマンを辞めてアーリーリタイア・ノマド生活をする」
口に出してみると意外に叶っていて
昨年は、全く思いもしない形で
それは突然手に入った。

何故なら予定していた仕事が
コロナの影響で全て白紙になったからだ。
(つまりニート)

仕事をあてこんでの
多拠点住居サービスに入会したものの
仕事が無くなりーのの
貯金を切り崩しながらーの
入会したからには旅行はして元を回収しないとーと
いう事で

描いていた
余裕のあるリタイア・ノマド生活では
全くなかったのだけれども
まるで揚げ足を取られたかのように
確かに言葉通り
「サラリーマンを辞めてリタイア・ノマド生活をする」
はこんなにも早く
マッハな速度でウイルス拡大と共に
私の足下にやって来たのだった。

しかも、コロナ禍で
貯まりまくったマイレージがバンバン使えるという
(会社員時代にポイントは悉くマイレージに変えていたが
なかなか使える機会もなく、使えたとしてもマイレージ利用枠が少なく
激戦だったというのに!)
背景も追い風となった。

長崎ー大分ー愛媛ー香川ー高知ー兵庫ー大阪ー京都ー愛知ー
静岡ー神奈川ー東京ー千葉ー茨城ー栃木

緊急事態宣言期間中は人里離れた場所に留まっていたが
それ以外は色んな場所をブラブラした。

擬似体験にしては1年という期間、
やってみるとやってみないとでは大違いで
理想と現実の差を思い知る事になる。

リタイアより
継続的に働いた方が色んな意味で
自分にとっては良いというのが
今の結論だ。

自分は、時間が有れば有るほど怠けて
頭が弛む。
今回は時間を無駄にするのはよそうと心に誓っていたのに
私の意志は脆くも崩れ去った。

それから、田舎に独りでいるのは寂しい
ということを身にしみて感じた。
田舎こそ、近隣との繋がりが強くならざるを得ない。

一人旅も好きだが、大好きな温泉に毎日入れても
家族や友人も都合でさすがにそんなに合流できなくて
人里離れた場所で一週間は寂しかった。
食料の買い出しは遠く
温泉に住みついていた巨大なクモや
山から吹き降りる強風や
「土砂崩れによる復旧の目処は立っておりません」
という町内放送も怖かった。
無事ここを出て便利な街に出たい、と思ったこともあった。

そんな1年を過ごした後
ある日突然、企業で働く事になった。

しかしながら8時間労働なので
一気に自由な時間が減った。
6時に仕事を終え、スーパーで買い物をすると7時過ぎ。
それから夕飯を作ると8時近くなってしまう。
次の日の朝が来るのがなんて早いんだろう。
ああそうだった、サラリーマン生活はこのパターンだったと懐かしく思う。
悩む時間すら無くなる。

それでも職場の色んなバックグラウンドの人達から刺激を受けて
久しぶりに仕事して頭を働かせて給料が発生している〜
有難いことだと噛み締めている。

だから、今年は継続的に短時間働く
セミリタイアが理想だ。