今も何気なく使われている言葉に
建築由来のものも多い。

意味を知ってはいるけど
辞書の解説を読んだだけでは
もっとその奥底にあるものまで
理解できてなかったりする。

今回改めて建築を学び
ハッとさせられた言葉2選。

『束の間』

もともとは指4本分の長さを表すそうで
ほんの一握りの間を表す言葉になったそうだが

建築でも「短い柱」を表す「束」があり
その束が
短いけれど
とっても重要な役割を
果たしているのを知るとともに

束の間だったと振返って思うのは
大切な瞬間なことがほとんどだと気付いて
震えるほど感動してしまった。

『適材適所』

木材の樹種・樹齢・部位・乾燥度などを見て
建物に適した箇所に使う
例えば
土台に使う木は、硬くて腐りにくい檜や栗
柱にはまっすぐ育って強度のある檜や杉
梁・桁には横にかかる力に強い性質の松

産地でも性質が変わり
同じ山でも斜面や東西南北のどちら側で育ったか
などでも癖が異なる。

そんな癖を上手に組み合わせる事で
堅強な建物を創ることができる。

それを人間に当てはめてみると
適材適所に配置されているなんて
もはや奇跡なんじゃないか、と。

そして適材適所でない多くの場合は
本人も周りも不幸だと思った。
腕利きの大工にはなかなか会えないから
自分で適所を見つけなきゃと思った。