訪れてみたかった甲賀と伊賀へ。

少し行きにくい場所にあるので
なかなか足が向かなかったが、年明け早々行ってみた。

私にとってはもしかしたら
人生観変わるくらいの知見を得られて
行ってみて本当に良かった。

先ず、私の大好物の
教科書には載っていない歴史があったし
叡智が詰まっていた。
(と言っても、資料館で展示されていた文献を
読んだだけなのだが。
ご参考:「あはう薬」「撒菱は植物だった」)

というか、教科書に纏めるにはそんなに
深掘ってられない文字制限もあるだろうし
止む無しなのかもしれないが

当時、忍びの者は政治的に大きく影響したと思うのに
「徳川勢が勝利し」の「勢」という1文字の中に
その健闘が隠れてしまっているのは残念。

忍者のあるべき姿として
「音もなく、臭いもなく、知名もなく、勇名もなし。
その功 天地造化の如し」
だそうで足跡を残さない。
服部半蔵は後に松尾芭蕉として全国を行脚した説など
確固とした証拠がない都市伝説を
もっと収集したくなる。

忍者に結婚は難しい」というドラマを
Tverで見たことがあったのだが
設定は、調査してから作られている様で

菜々緒が演じる甲賀忍者は、薬学に精通していて
現代に生きる菜々緒は、薬剤師として薬局に勤めている設定だったり
掟を破る者は家族でも⚪︎口すのは本当だった様。
ただ、甲賀と伊賀は敵対していたというより、雇い主によっては
伊賀同士でも敵対する立場になってしまったらしい。
クリミア戦争時のスイス人傭兵のような状況。

ちなみに、真っ黒な忍者の装束は
月明かりなどで輪郭が浮き立ってしまうらしく
着ていなかったらしい。
歌舞伎など舞台映えするような衣装にして
それが現代にまで定着してしまったのだろう、と。

手裏剣も、鉄は高価だし重かったので
そんなに持ち歩かなかったらしい。
世の中に定着してしまった誤情報も多いと感じた
(正確な情報はあまり世に出ていないし)。