冬(10月の終わり〜11月初め)になると
茶事の炉を開き、半年の炉の使用の無事を祈念して
亭主が炭点法を行う儀式を「炉開き」というそうで

この炉開きの際に初めてその年の新茶が入った
茶壺の封紙が切られ振る舞われるとのこと。

新茶って11月だったっけ・・?と思った私。

抹茶は、5月頃に緑茶の「新茶」と同じ時期に摘み取られたものを
蒸して揉(も)まずに乾燥させて「碾茶(てんちゃ)」にし
これを、約半年熟成させるので
お抹茶の新茶は11月になるのだそうなのです。

また、11月に初めて今年の抹茶を味わう行事を
茶道では「口切の茶事」と呼ぶそうです。

以上の説明を先生から聞いた時
ポカーンとしてしまった。
日本に住んでいて、初めて知った事だったからだ。

10月のハロウィンが終わると
街の店舗ではいそいそとクリスマスモードに入り
11月に特に行事がないがために
我々は2ヶ月弱もの間、クリスマスソングを
繰り返し聞かされ続けることになる。

11月「茶の湯の正月」を
全国津々浦々に浸透させたらいいのに、と
ポカーンとしながら思った。